〈作曲におけるダイナミクスの概念〉
作曲をする時、よくダイナミクスという言葉が使われますが、実際作曲をする時に一体何を意識していれば良いのかと疑問が挙がってくると思います。
この良く判らないけど重要視されるダイナミクスは、広い範囲で扱われている為言葉が抽象化してしまったのではないかと思います。
一般的には、ダイナミクス=音量差やトランジェント(Transient:一時的)の強調度合いの様に言われていると思います。この二つを比べてみても、音量差はある程度長めの時間の比較であり、トランジェントは音の一瞬に注目した場合の比較です。
一口にダイナミクスを意識すると言っても意識するポイントが変わってくる為、コントロールが難しいのではないでしょうか。
〈ダイナミクスを二つの視点で見る〉
音楽を制作していく中で扱われるダイナミクスというのは大きく2種類に分けられると考えていて、Mix的視点と作曲的視点という2つに分けて考える必要があるのでないでしょうか。
まずここでのMix的視点とはエンジニアのような視点です。これはキックやスネアというソース(各トラック)のアタック感を調整、曲全体で見た時の音量バランスを調整など曲を組み上げる時でなくてもコントロール可能な処理です。
作曲的視点とはそのまま、楽曲を組み上げる時のみに使う視点です。この視点では楽器の強弱(演奏やベロシティコントロール)や使う楽器の選択など、曲を作り終えるまでにコントロールしておかなければならない事が挙がります。
しかし一般的に現代の作曲はこの2つの内容が同時進行されることがほとんどだと思います。(音作りしながら曲を組み上げていく等)
その為予め、作曲を進める上でこの2つを分けて考え意識しておくことが作曲時の迷いや悩みを減らしてくれるのではないでしょうか。
今自分が行っている処理&作業は作曲的処理なのかMix的処理(エンジニアリング)なのかを意識しているだけでも処理の判断・決定の助けになると思います。
その上で改めて、作曲的処理の為のダイナミクスコントロールはどう扱うべきか、Mix的処理でのダイナミクスコントロールはどのような方向性で進めるかを決めることで、自分の望む処理が叶いそれが作曲のレベルとしても向上するのではないでしょうか。
また、それには自分の中で基準がしっかり定まっていることも重要だと思います。
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こちらにもダイナミクスという概念を考える時に役立つと思う内容が繋がっています。
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