【作曲的・曲を聴く時の意識と考え方】
- Jo
- 2022年1月22日
- 読了時間: 2分
更新日:2022年1月23日
〈人間の音楽という存在の感じ方〉
まず、音楽・曲・音というのは目に見えないという事実は当たり前ですが、それ故定義がし難い存在であると言えます。
この事実が作曲する時にどう関わってくるのかと言えば、基準が定めにくいと言うことです。
作曲をする際音楽の三要素に添えば、リズム(Transient Impact)・和音・メロディ(フレーズ)を使うことになりますが、全ての要素でそれぞれ基準がなければ曲として形にできない存在達なのではないでしょうか。(ビート感・コード進行・フレーズなど)
つまりここで必要になる意識は、作曲の全ての作業が比較的であるという事です。
音量バランス、周波数コントロール、スピード感(リズム)、音色のレイヤー(音色選択)など全ての作業が、それぞれの基準を持った上で判断する必要がある作業であるという事です。
ではその基準はどの様に判断して定義するのかというと、実際に音楽を聴くしかないと思います。なぜなら作曲という自由な制作の特性上、主観が基準になる事が多いからです。
ただ、聞き流すのではなく、気づきを得ながら、曲の組み上がり方を意識しながら集中して聴く事が判断基準を得ることに繋がるのではないでしょうか。
〈音楽を聴く時に意識する事〉
では実際に音楽を聴く時(研究的に傾聴する時)何を意識していれば効率よく自分の基準を確立できるのでしょうか。
それは『差』に気付き、感じとる事です。
どの様な差か。音量差、音域差、モノラルとステレオの差、音の質感の差、曲同士を比べた時のMixの形の差、これ以上に様々な差が存在します。
この差に気づき、それが曲の中でどのくらい細かい差として扱われているのか。これらの気付きを自分の中に溜め込んでいく事が、自分の基準を作り上げる為の基礎と言っても良いのではないかと思います。
更に、溜め込んでいった『差』同士を比べ ることも自分の基準として役に立ち、その為より小さな『差』に着目できるかがポイントとなっているのではないでしょうか。
もし集中して研究的に音楽を聴く時間をとってない場合、この意識により発見する内容が多くなり、それが作曲に生きる事があれば幸いです。
音楽にとっての『差』はダイナミクスという表現もできると思いますが、
私はこのダイナミクスの意識も曲を聴くときに役に立つと考えています。
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